世界でも随一の航空大国とも言われるアメリカ。特にカリフォルニアは、フライトスクールの数の多さでも有名です。日本にもフライトスクールはありますが、なぜアメリカでの訓練が人気なのでしょうか? そのもっとも大きな理由は、「天候」。特にカリフォルニアは雨の量が圧倒的に少なく、1月~2月にかけての雨期を除いてほとんどが晴天です。日本ではおよそ月2,3時間程度の訓練が一般的ですが、カリフォルニアでは一日2,3時間の連続飛行ができ、集中した訓練によって短期間でのライセンス取得が可能です。 もうひとつは、「コスト」。パイロットになるための訓練には高額な費用が必要ですが、日本と比べるとアメリカでは約半分の金額でフライトスクールに通うことができます。 パイロットを志す人にとって、アメリカへのパイロット留学は憧れの的と言えるでしょう。
パイロットライセンスには種類があり、アメリカ連邦航空局(FAA)の基準に基づいて訓練時間などが定められています。アメリカでパイロットの資格を取得できれば、日本を含めICAO(国際民間航空機関)加盟国での流用が可能です。下記でその種類を紹介しますので、用途や目指す人材によって訓練計画を立ててみてください。
パイロットライセンスのすべての基本となります。アメリカではプライベート機の操縦や、趣味で取得する人も多いです。50時間~60時間程度の飛行時間、だいたい2ヶ月から3ヶ月前後で取得可能です。
航空会社のパイロット、いわゆる「プロ」になるためにはこちらのライセンスが必要になります。総飛行時間250時間以上と定められており、取得には半年前後かかると考えておくと良いでしょう。キャリアを積み、さらにレベルの高い資格を目指したい人におすすめです。
飛行にかかわる計器の知識を問われる資格で、厳密には免許というよりは証明書に近いイメージ。基本訓練時間に加え機長時間(PIC)でのクロスカントリー50時間の飛行が必須です。
多発機免許は複数の飛行機を操縦するときに必要な資格。自家用免許を取得するのが一般的で、訓練時間は約20時間、期間は2週間~1か月と個人によって差が出ます。多発機免許を取得すると操縦の幅が広がるので、高い目標を持っている方にも挑戦していただきたい資格です。
日本よりアメリカで取得するほうが費用が抑えられると前述しましたが、ビザや現地での滞在費は当然かかります。訓練はすべて英語なので、語学学校で英語を学んでから訓練にのぞみたい場合は学費も考慮しておく必要があります。アメリカでパイロットの取得をし、日本で流用したい場合は日本の航空局で書き換えが必要になるので、将来世界で操縦したいのか、日本でしたいのかある程度決めてから訓練プランを立てるのが望ましいでしょう。
いずれにせよ、アメリカパイロット留学において年齢は関係ありません。今からでも遅くない、夢の「空」に向かってはばたいてみませんか
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