薬剤師
アメリカの薬剤師は、患者さんの処方箋を、的確に提供するお仕事です。アメリカでは、薬剤師の業務範囲と重要性が広く認識され、その信頼度は日本よりも高いとされています。特に保険制度がないアメリカでは、ドラッグストアの薬剤師が医師のような役割を果たすこともあり、その専門性の高さと重要性から高収入かつ、やりがいをより感じられる仕事です。
この資格について
薬学部を卒業後、薬剤師免許試験であるNAPLEX（North American Pharmacist Licensure Examination）と、各州の薬剤師法律試験であるMPJE（Multistate Pharmacy Jurisprudence Examination）に合格する必要があります。これらの試験に合格後に、所属する州の薬剤師ライセンスを取得することで、薬剤師として業務を始めることができます。
（ライセンス取得前に、実務経験を必要としている州も一部あります）
取得方法
アメリカで薬剤師のライセンスを取得するには、各州の薬事委員会や規制機関にオンラインで提出する際に、学位証明書、資格試験合格証明書、外国での経歴がある場合は職歴の認定書や経歴証明書などが必要です。取得するためのプロセスが非常に難しいですが、私たちは、アメリカで薬剤師として働いている日本人や、ビザ取得に熟知したアメリカの弁護士とも繋がりを持っているので、何かご心配なことやご質問などがある場合はZoomなどでご紹介することができます。
看護師になるまでの流れ
各州によって要件が少し異なりますが、以下のステップがアメリカで薬剤師として活躍するために必要なステップになります。
薬学部での学位取得
アメリカで薬剤師として働くためには、まず薬学部での学位取得が必要です。6年制の薬学部に進学し、医薬品に関する専門知識やスキルを学びます。学業の成績や経験が将来の進路に影響を与えるため、学びを深めましょう。
薬剤師免許試験（NAPLEXとMPJE）に合格
薬学部を卒業したら、薬剤師免許試験であるNAPLEX（North American Pharmacist Licensure Examination）と、各州の薬剤師法律試験であるMPJE（Multistate Pharmacy Jurisprudence Examination）に合格する必要があります。これらの試験に合格することで、薬剤師免許を取得できます。
薬剤師ライセンスを取得
NAPLEXとMPJE試験に合格したら、所属する州の薬剤師ライセンスを取得します。州ごとに要件が異なるため、薬剤師ボードのウェブサイトで必要な手続きや書類を確認しましょう。ライセンス取得後、薬剤師としての業務を合法的に行うことができます。
レジデンシープログラムに参加（任意）
薬剤師としての実務経験を深めるために、レジデンシープログラムに参加することを検討しましょう。これは指導薬剤師のもとでの実務トレーニングプログラムで、臨床スキルの向上や専門知識の深化に役立ちます。
ライセンスの更新と専門資格の取得
薬剤師ライセンスは一定期間で更新が必要です。更新要件や手続きについては各州によって異なるため、定期的に確認することをおススメします。また、専門資格を取得することで、特定の分野での専門分野知識を証明し、キャリアの幅を広げることができます。
就職活動を進める
薬剤師免許取得後、薬局や病院、健康機関などでの求人情報を探し、自己PRをしっかりと行いましょう。薬剤師の需要は広範であるため、適切な職場を見つけることができるでしょう。
ビザの取得（必要な場合）
アメリカで薬剤師として働くためには、適切なビザを取得する必要があります。薬剤師がアメリカで働く際に一般的に利用される就労ビザには以下の2つがあります。
H-1Bビザ
H-1Bビザは、アメリカで専門職に従事する外国人労働者向けのビザです。薬剤師の職業は高度な専門スキルを必要とするため、H-1Bビザが適しています。以下がH-1Bビザに関するポイントです。
- スポンサーシップ: H-1Bビザを取得するには、アメリカの雇用主からのスポンサーシップが必要です。雇用主は、労働条件や給与などの詳細を提出します。
- 資格条件: 薬剤師としての資格と免許を持つことが求められます。市場の平均給与に合致する条件も必要です。
- 申請手続き: 雇用主が労働条件を提出し、その後に米国国土安全保障省（USCIS）にビザ申請を行います。ビザ枠が限られているため、抽選が行われることもあります。
- 有効期間: H-1Bビザの有効期間は最大3年で、必要に応じて最長で6年まで延長可能です。
J-1ビザ
J-1ビザは、外国人が文化交流やスキル向上のための交換プログラムに参加するためのビザです。薬剤師もJ-1ビザを通じて交換プログラムに参加し、専門的なスキルや知識を向上することができます。
- スポンサーシップ: アメリカの教育機関や病院がスポンサーとなり、交換プログラムに参加する形でビザを取得します。
- プログラム参加: 具体的な交換プログラムに参加することで、J-1ビザの資格を得ることができます。プログラム主催機関から発行されるDS-2019フォームを提出します。
- 有効期間: J-1ビザは、プログラム期間内に滞在する必要があります。プログラム完了後は帰国するか、一定期間の帰国要件を満たす必要があります。
アメリカで働く
日本で薬剤師として勤務経験がある場合、アメリカで薬剤師として働ける可能性があります。各州によって条件は異なりますが、基本的にはNAPLEXとMPJEの合格、アメリカの雇用主からのスポンサーシップを得ることができれば、アメリカで薬剤師として働くことができます。
人口当たりの薬剤師数が少ないアメリカでは薬剤師の需要が高くなり、経験豊富な日本の薬剤師が求められています。優れた資格を持つ薬剤師であれば、雇用主を見つけることは難しくありません。もし試験やビザの手続き、アドバイスが必要な場合は、資格USが全力でサポートをいたします！