Misuzu Ebiharaさんのキャリアパスと挑戦:アメリカでのパティシエへの道(前編)
HRAIT Youtubeチャンネルでは各職種別にアメリカで成功した方々をピックアップし、成功の秘訣や普段聞けないアメリカの仕事の本質に迫ります。今回は、ネバダ州ラスベガスで人気ケーキ・カフェ店「Suzuya Patisserie」の経営者として活躍しているMisuzu Ebiharaさんにインタビューさせていただきました! 前編インタビュー動画では、Misuzu Ebiharaさんの生い立ち、ご経歴、Wynn Resortでのお仕事、そして初めての挫折についてお伺いしました。
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初期の夢と学び
Misuzuさんは、茨城県坂東市で生まれ育ちました。彼女の家族が料理に特別な情熱を持っていたわけではありませんが、彼女はよく買い物に同行し、料理に触れる機会が多かったです。小さい頃からペイストリーシェフになることを夢見ており、中学生になると、自分で作ったケーキを部活の仲間に持っていくなどしていました。当時は現在のようにiPhoneで手軽に料理を学ぶことはできず、料理本を参考に独学で学んでいました。作ったお菓子を中学の部員や家族に喜んでもらえたことが、料理の道を志すきっかけとなりました。高校時代には、1ヶ月間のオーストラリア語学研修を経験し、そのことが留学への興味を深め、高校卒業後、茨城県を離れて東京の文京区にある2年制の短大で英語を学ぶことにしました。
アメリカでの教育と成長
短大卒業後、Misuzuさんはネバダ州にあるCollege of Southern Nevadaで製菓を学びました。そこではペイストリーアートに関して深く学ぶ機会を得ました。日本で英語の勉強に取り組んできましたが、渡米直後は言語の壁に苦労しました。にもかかわらず、実技を重視するペイストリーの授業に興味を持っていたため、成績優秀者となることもありました。大学でのコンペティションへの参加を目指し、その準備のため朝練にも参加するなどして、学校に長時間滞在していました。このような努力が評価され、大学の教授や同級生と良好な関係を築くことができました。当初は周囲の生徒や先生との関係構築に戸惑いましたが、朝から晩までの努力が認められ、徐々に関係を深めていきました。また、学内でのDish washのアルバイトを通じて、より実践的な経験を積むことができました。大学に一日中いることが多く、3食を学校のレストランで済ませることもありました。
プロフェッショナルとしての歩み
多大な努力の末、College of Southern Nevadaを卒業したMisuzuさんは、その後OPT(Optional Practical Training)を取得し、ラスベガスのWynn Resortで実務経験を積みました。 大学でチョコレート製造を教えていた先生がWynnで働いており、その縁でミシュラン受賞のフレンチレストランで働く機会を得ました。OPT終了後、ビザの有効期限が切れるため日本に帰国しました。帰国後は、Bonte Corporationというパン屋でのキャリアを目指しましたが、職場の過酷な労働環境に適応できず、ドクターストップを受け退職せざるを得なくなりました。働く前に”できる”という自信が大きかったため、挫折を経験することになりました。その後、アメリカ人の男性と結婚し、気持ちが落ち着いてきたタイミングで再びチャレンジしたい気持ちが芽生え、ラスベガスのAria resortで再挑戦することを決意しました。
まとめ
後編では、Misuzuさんがお店を立ち上げるまでの道のり、2度目の挫折、今後のビジョン、そして彼女からのメッセージについて詳しく聞くことができます。後編の公開をお楽しみに!